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ペットボトル永遠のリサイクルを目指して

近年急速に普及してきたペットボトルのリサイクル率は低く、2002年度にようやく50%を超えたところです。リサイクル率80%を超えるスチール缶やアルミニウムと比較するとまだまだです。



■ペットボトルのリサイクル状況

ペットボトルの再生利用対象は、ほとんどの場合、洋服などの繊維や卵パックなどのシート、ハンガー・ボールペンなどの成形品(形を変えるだけという意味で「マテリアルリサイクル」といいます)に限られています。
なぜ限られているのかというと、使用済みペットボトルからペットボトルへのリサイクルは難しく、使用済みペットボトルを異物除去、粉砕・洗浄をしてフレーク状の再生樹脂とした場合、どうしてもごくわずかな異物が残ってしまい、安全の面で食用品としてのペットボトルには再生が難しかったからです。
一方、「マテリアルリサイクル」の場合も、回収されてもその全てがリサイクルされるわけではありません。また、この方法では、ペットボトルを溶かすときの熱による樹脂の分解や不純物の混入などで質が低下し、一度だけのリサイクルしか出来ず、最後は埋めたり燃やしたりして処分されています。



イメージ1■ペットボトルの新しいリサイクル「ボトルtoボトル」

出来るだけ廃棄品を減らし何度でもリサイクルできるように、ペットボトルからペットボトルにリサイクルする技術が開発されました。この技術を「ケミカルリサイクル(化学的再生法)」といいます。
これはペットボトルを化学的に分子レベルまで分解・精製し再びペット樹脂を作る方法で、化学的処理の過程で異物が除去されるので、石油から新たに作ったものと同等の樹脂に生まれ変わることができ、何度でもリサイクルが可能になりました。このリサイクル方法は、使用済みペットボトルから新しいペットボトルを作るということで「ボトル to ボトル」とよばれています。





「ボトルtoボトル」のメリット

ペットボトルの資源である石油が節約されるのはもちろん、石油からペット樹脂の原料を作る工程に比べ、ペットボトルからペット樹脂の原料を作る工程の使用エネルギーは約四分の一削減されます。また、二酸化炭素のの排出量は約二分の一に削減されました。



■ペットボトルリサイクルの今後の課題

イメージ2「ボトルtoボトル」リサイクルは、何よりも使用済みペットボトルが安定的に回収される必要がありますが、2003年度でのペットボトル回収率はまだ60%あまり。今後回収量を出来るだけ増やす事が必要です。
しかし現在、ペットボトルの回収費用のほとんどは、回収する自治体の税金でまかなっており、今後回収量が増えることでの負担増大について懸念されています。

自然環境の保全と循環型社会を目指して、さまざまなリサイクル技術が開発される一方、それに付随してさまざまな問題が出ています。しかし、「ボトルtoボトル」のリサイクルはまだまだ始まったばかり。循環型社会への取り組みを無駄にしないためにも、リサイクルの基本である正しい分別を心がけましょう。



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