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さまざまな可能性を秘めた プラスチック

プラスチックの有効利用率(リサイクル率)は約60%(2004年度)です。私たちの生活にいちばん多く使われているプラスチックについてご紹介します。



■プラスチックってどんなもの?

イメジプラスチックは、人工的に熱や圧力を加えてたくさんの分子を合成したものです。プラスチックは「合成樹脂」ともよばれる事があります。これは、プラスチックを初めて作ったとき、それが松やになどの天然の樹脂に似ていたためそう呼ばれるようになりました。

プラスチックは大きく2つに分類できます
●熱可塑性プラスチック
熱を加えると柔らかくなり、冷やすと固まる性質のプラスチックです。1度硬くなっても再び熱を加えると柔らかくなります。バケツやコップ、密封容器、お弁当容器などに使われています。

●熱硬化性プラスチック
熱を加えると硬くなる性質のプラスチックです。一度固まると、熱を加えても再び柔らかくなることはありません。テーブルや浴槽、電気のコンセント、ヘルメットなどに使われています。

プラスチックが出来るまで
プラスチックは、原油を蒸留して出てくる石油類のうち「ナフサ」と呼ばれるものを原料に作られます。ナフサに熱を加えて、エチレン、プロピレン(気体)、ベンゼン(液体)など、プラスチックの元になる基礎製品が作られます。これらは、水素と炭素が結びついた分子で、この分子に化学反応を起こしたり、他の分子をくっつけるなどして、ポリエチレンやポリプロピレン(固体)などのプラスチック原料が作られます。
これらのプラスチック原料を一度溶かし、加工しやすくする添加剤を加えて米粒状にした物をペレットとよび、このペレットからさまざまなプラスチック製品ができます。



■プラスチックの特徴

プラスチックのメリット

1.色々な性質になる
プラスチックの最大の特徴は、さまざまな性質があることです。炭酸飲料の入っているペットボトルのように簡単につぶせる柔らかいものや、F1カーのボディや旅客機にも使われる強化プラスチックのように強度・剛性に優れているものまで、幅広い性質を作り出すことが出来ます。

2.軽くて強い
プラスチックは、金属や陶磁器に比べて比重が小さく、また、ガラス繊維などを加えて強度を増すことができます。

3.透明で着色自由!
プラスチック製品には透明度の高いものもあり、また、原料に染料などを混ぜることで自由に着色できます。

4.錆びない、腐らない
プラスチック製品は、錆びたり腐ったりする事がなく、また、薬にも侵されにくいため、危険物用タンクの腐食劣化を防ぐ素材としても使われています。

5.加工性バツグン!
プラスチック製品はチョコレートを作るときのように、金型を使って成型するため、どんな複雑な形でも金型さえあれば成型できます。この加工性の良さから効率よく大量生産が出来ます。

6.電気の絶縁・伝道性は自由自在
プラスチックは電気の絶縁性が良いため、冷蔵庫やテレビ、パソコンなどに使われています。また、逆に銀粉や炭素粉を混合する事で電気伝導性の良い製品を作る事もできます。

7.断熱性はトップクラス
プラスチックの中でも、発泡スチロールは断熱性に優れ、家の断熱材としても使われています。


プラスチックのデメリット

1.熱には弱い
プラスチック製品は他の金属素材などに比べて耐熱性が低く、溶け始める温度が高くて270℃、低いもので40℃〜50℃のものもあります。

2.静電気に注意!
プラスチックは一般的に電気を通しにくいため帯電しやすくなっています。そのためほこりが付きやすく、また放電を起こしやすいので注意が必要です。

3.キズがつきやすい!
プラスチックは一般的に金属素材などと比べると表面が柔らかいため、少しの衝撃でキズがつきやすくなっています。


※プラスチックの場合、様々な性質に化ける事ができるので、メリット・デメリットというもの自体あまりないのかもしれません。



プラスチックリサイクルの流れ

プラスチックのリサイクル方法は大きく3つに分けられます。

マテリアルリサイクル(材料リサイクル)
使い終わったプラスチック製品を溶かして、もう一度プラスチックの原料にして新しい製品を作る方法です。ベンチやフェンス、ボトル、文房具、その他日用品や土木建築資材などの製品に生まれ変わります。

ケミカルリサイクル
プラスチックが炭素と水素でできている事を利用して、使い終わったプラスチックに化学的処理をしてプラスチックの原料に戻して(原料・モノマー化)リサイクルする方法です。
使い終わったプラスチックを油に戻したり(油化事業)、ガスにして化学原料にしたり(ガス化システム)、製鉄所の高炉の燃料や還元剤として利用する方法(コークス炉化学原料化、高炉原料化)などがあります。

サーマルリサイクル
使い終わったプラスチックをガスや油、固形燃料に変えたり、燃やしたときの熱を発電や蒸気としてリサイクルする方法です。プラスチックは燃やすと高い熱を出すため効率よくリサイクルできます。
最近では、ごみ処理施設に温水プールや浴場などが入った施設が併設されていますが、これはサーマルリサイクルを利用した例です。



■プラスチックリサイクルのメリット

1天然資源の節約
プラスチックの原料である石油が節約できます。そして、現在、プラスチックを油化したもので更にプラスチックの原料であるナフサにまで戻す技術が研究されています。これが実現されれば、かりに日本の廃プラスチック年間約1000万トンの10分の1をナフサにまで戻す事が出来れば、日本の原油消費量の一日分である470万バーレル(約70万キロリットル)の油を得る事が出来ると言われています。

2エネルギーの節約
サーマルリサイクルのように、使い終わったプラスチックを燃やしたときの熱をリサイクルする事で、地球環境への負荷を小さくする事が出来ます。
現在サーマルリサイクルの技術を利用したごみ発電を行っている施設は210程あり、合計約106万キロワット(2001年度)の発電力があります。これは1年間に5000キロワット(1ヶ月約420キロワット)の電力を使う家、約210万件分の電力をまかなえる量です。

3.環境負荷の最小化
プラスチックを様々な技術を使ってリサイクルする事で環境汚染を防ぐ事が出来ます。
リサイクル以外の処理として、燃やす方法と埋め立てる方法の2つがあります。
プラスチックは、燃やしたときの発熱量が高いためく(1キログラムあたり約8000キロカロリー)、焼却炉を傷めやすく、また地球温暖化の原因物質のひとつである二酸化炭素も多く排出し、また、環境汚染物質であるダイオキシンが発生してしまいます。
プラスチックを埋め立てる場合も、重さのわりにかさばるためただでさえ少なくなっている埋立地を逼迫させる事になり、また、微生物が分解できない汚染物質が溶出してしまいます。
プラスチックのリサイクル技術を高め、リサイクル率を向上させる事で、環境負荷を小さくすることが出来ます。



プラスチックをリサイクルに出すときは

プラスチック容器の場合は、中身を使いきり、水で軽く洗ってから回収日に出しましょう。
・食品用トレーは、出来るだけ店頭回収を利用するようにしましょう。
・ペットボトルは、資源ごみとして回収日に出しましょう。
・その他、お住まいの地域のごみの出し方に従ってください。



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