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鉛は、環境や人体に悪影響を及ぼす金属だというイメージがありますが、私たちにはの生活には欠かせない金属です。 ![]() ■鉛ってなに? 鉛は、銅や金に続いて歴史的に古くから使われている金属です。紀元前5000年〜7000頃には陶器として使われていたようです。古代エジプトでは魚網の鉛鐘として使用され、古代ローマでは水道用鉛管として使われていました。その後、活字印刷に鉛合金が使われ、また、日本では弾丸、貨幣、屋根瓦として利用され、今ではバッテリー、電極材料、放射線防護材などに使われています。 ■鉛の特徴 1.密度が高くしなやか 鉛は密度が高く、また、やわらかく共振現象がほとんどないため、防音材に最適です。ピアノ室やスタジオ、オペラホール、その他、道路の防音材やホテルの壁、マンションの配水管などに使われています。 共振現象がない事から免震素材としても使われ、ビルやマンションの免震ダンパーに利用されています。 2.加工性はばつぐん! 鉛はやわらかいため、どんな形にも加工できます。ヨットの竜骨(キール)やタイヤのバランサー、また、照明器具や置物、壁などの装飾用としても利用されています。 3.とにかく腐りにくい 鉛は耐食性に優れ、加工性の良さから、ヨーロッパでは屋根材として多く使われています。 4.放射能を通さない素材 鉛は密度が高いため、放射線を防ぐ事ができ、放射線防護材としても使われ、また、この性質からレントゲン室やCTスキャン室の壁、天井、ドアなどの遮蔽材に利用されています 5.蓄電できる 鉛は電気エネルギーを化学エネルギーとして蓄電できる事から、自動車や非常用電源、フォークリフトなどのバッテリーに利用されています。 ■鉛の人体への影響 鉛は自然界に存在する金属で、人は食物や水を通して微量の鉛を摂取しているといわれており、一般的に健康な人では、血液中や尿中に鉛は微量に含まれています。 鉛を多量に摂取した場合、鉛中毒の症状(腹痛や貧血、睡眠障害、便秘など)が出ます。口から鉛を摂取した場合、大部分は便や尿として排泄されます。しかし、鼻から摂取した場合、鉛は血液中に入り込み全身へと運ばれてしまいます。 鉛中毒の症状を防ぐためには、口や鼻から鉛を摂取しないよう注意する事が必要です。身近で使われている鉛を使った防音材や遮蔽材は壁の中にあり、また、鉛製の錘やバランサーなども口に入る事はほとんどなく、日常生活では、鉛を口や鼻から摂取することはほとんどありません。ちなみに鉛製品を触って皮膚から鉛成分が体内に入る事はほとんどありません。 鉛を扱う工場などでは、鉛を含んだ粉塵などを吸い込まないよう作業環境や衛生管理を徹底する必要があり、労働安全衛生法でも、鉛中毒予防規則で決められています。 鉛は、正しく管理し、誤った使用をしない限り、人体に影響を及ぼさない金属です。 ■鉛リサイクルの現状と環境問題鉛のリサイクル率は高く、特に鉛バッテリーや防音・遮蔽板や鉛管などは必ずリサイクルされており、現在ではリサイクル率約100%を誇っているとも言われています。 近年では、ヨーロッパを中心に、鉛の使用禁止について検討されています。これは、今まで埋め立て廃棄されていた電子・電気機器に含まれる鉛が、土中に溶け出し環境汚染を引き起こすのではないかと懸念しているためです。 しかし、鉛の正しい取り扱いや管理をする事で環境への悪影響を防ぎ、また、リサイクルを徹底することで、環境へのリスクを小さくする事が可能です。 ■不用になった鉛製品は・・・ 鉛バッテリーなどは販売店で回収しています。その他回収指定された回収店にお持ち込みください。 鉛製品などの金属は、引取りをしている業者があります。量によっては買取をしている場合もあります。地域で鉛製品を大量に廃棄する場合は、お近くの廃棄物処理業者に問い合わせてみましょう。
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